大腿方形筋(だいたい方形筋)
筋肉コラム
大腿方形筋は骨盤の下の方にある坐骨という場所から大腿骨の大転子にくっついている筋肉です。
この筋肉が収縮すると大腿骨の大転子を坐骨に引き寄せる動きになるので結果として
股関節の外旋を行います(股関節の外旋はつま先を外に向ける動き)
骨盤は複数の骨から出来ている
先ほど、坐骨と書きましたがどこが坐骨なんだろうと思った人もいるかもしれません
いやいると信じて、坐骨がどこにあるのか説明したいと思います。
【参考URL】 http://comedical.blog23.fc2.com/blog-entry-684.html
骨盤は一つに見えて実は複数の骨がくっついて出来ています。
お借りしてきたこの画像は骨盤をちょうど真正面から見た図になります。
1.仙骨・・・背骨をずっと下の方に下っていくと腰のあたりでこの仙骨に繋がります
2.腸骨・・・前習えをした時の一番前の人が腰に手をあてた場所、それが腸骨です
3.坐骨・・・椅子に座った時におしりにあたる骨が坐骨です、いわゆる尻骨です
4.恥骨・・・その名の通り生殖器の近くにある固い骨です、公衆の面前で触るのに抵抗がある場所ですね
5.恥骨結合・・・骨ではないのですが、左右の恥骨を繋ぐ所です
8.尾骨・・・仙骨の更に下にちょこんとある骨です
よく聞く仙腸関節とは、この仙骨と腸骨の間の事なんですね
この関節は肩やひざのように自由に動きませんが、すこし動かす事も出来ます。
また腸骨、坐骨、恥骨は3つをあわせて寛骨と呼んだりします。
この3つの骨は子供の時は離れていますが、大人になるにつれて合体して一つの骨になります。
そして、今回の大腿方形筋はこの中の坐骨にくっついているという事ですね。
7大天使の筋肉達
大腿方形筋以外にも、大腿骨の大転子には7人の侍
いや7つの筋肉がくっついています。一つの場所にこんなにたくさんの筋肉が
付く場所はこの大転子くらいでしょう。
それでは今回も違う形で7大天使を紹介していきましょう。
①中殿筋
大転子の中で一番、神(大殿筋)に近い存在
②小殿筋
中殿筋に憧れ、日々鍛錬を続けているうちに羽が生えてきた
③梨状筋
あれ?なんの話をしてたんだっけ
そうそう、大転子にくっつく7つの筋肉の話だった
梨状筋はあれだね、梨の形をしているから梨状筋らしいよ
④内閉鎖筋
一番の働き者、内閉鎖筋
雨にもまけず、風にもまけず、雪にも負けずがんばります
⑤上双子筋
共に戦おう、弟よ
⑥下双子筋
もう疲れたよ、兄さん
⑦大腿方形筋
お後がよろしいようで。
大腿方形筋は大腿にある方形の形をした筋肉なのでそのまんまですが
もし、それでもどーーーしても覚えられない人はこんな感じで覚えましょう
起始
坐骨結節の外側縁
停止
大転子の転子間稜
支配神経
仙骨神経叢から直接でる枝(L5、S1)
作用
股関節の外旋・内転